一時は生命が危ぶまれる状態だったPSGのGKセルヒオ・リコ。
馬に轢かれる事故で重体に陥った彼は集中治療室で36日間過ごしたのち、故郷の病院に転院できるまで回復した。
『The Athletic』によれば、リコは鎮静剤を投与され、19日ほどは昏睡状態だったという。
彼が事故に遭ったのは5月28日。リコが馬に乗っていた際、近くにいたロバが突然暴れ出した。ロバが荷車を引きながら走り出した騒ぎでリコが乗った馬は後ろ足を跳ね上げた。
その際、リコは転倒し、馬の前蹄が彼の頭と首を直撃したようだ。脊髄に損傷はなかったものの、医師によれば、負傷があと5ミリ深ければ即死していたという(家族によれば、目だった傷跡はなかったようで、傷というより損傷の深さのようだ)。
リコは意識を失い、救急隊が到着するのに30分ほどかかったが、その場に偶然居合わせた看護師が応急処置を施した。
その後、集中治療室に入ったリコは体重が20キロ以上減り、1週間ごとに筋力の30%を失っていった。
だが、入院から3週間経った時点で希望が見え始め、4週間時点では意識を回復し、呼吸とストレッチを開始。片方の肺に多くの粘液が溜まっていたため遅れもあったが、その後、集中治療室から出ることができた。
今後、2週間ほどで普通の病棟からも退院できる見込み。リコがプレーに戻れる可能性は低いというが、奇跡的な回復を見せただけに復帰の可能性が完全になくなったわけではないとのこと。