アルゼンチンはもう割り切っているじゃないですか。

今はワールドカップのチャンピオンとしてどちらかといったら「世界にサッカーを広める」というような国と試合をして回ってたりとか。それはもう国民は分かっていますから。

今の時点で「なんでお前あんな弱いとことやるんだ!」とか「インドネシアとか行ってないでさあ」「オーストラリアとかしなくても」みたいなそんなことは言わないわけですよ。

だけど日本は、もっとなんかなぁというのは思いますけどね。

――なるほど。そうしたなかで行われる今回のペルー戦、亘さんが注目しているところは?

ペルーは監督が代わって、今すごく大事な時期なんです。

※昨年8月に就任したフアン・レイノソ監督。84試合の代表キャップを持つペルー代表のレジェンドだ。

この強化試合も韓国と日本に勝とうとしますし、遊びではないという意識で監督がちゃんとやってくれると思うのでそういう面ではすごく良い相手です。

この間ペルー料理を食べに行った時のペルーの人たちに聞くと、「この間、日本は(エルサルバドルに)大勝して、(ペルーも)あんなふうにならなければいいけど…」みたいに言っている国なんです。

「でもペルー強いから勝っちゃうんじゃない?」みたいな話をしても「いやいや日本も強いからね、今」みたいな。どちらかと言うとちょっとネガティブところがあります(苦笑)。

でも選手としては海外組もいますし、良い選手はいますから、逆に言うとチャレンジ精神ですよね。今だと「日本に一泡吹かせてやれ」って。

これだけ騒がれている三笘選手とかですね。ペルーの方々もみんな知っていますよ。これだけ海外で活躍している日本人がね、久保選手だったり、ヨーロッパでも活躍している選手がいるわけですから。その選手たちに一泡吹かせようという。