U-20日本代表は27日、U-20ワールドカップのグループステージ第3戦に臨み、イスラエルに1-2で逆転負け。1勝2敗の3位でグループステージを終えた。

この試合までに日本は引き分けでもラウンド16に進めることが決定。一方、イスラエルはグループステージ突破のためには基本的に勝利が必要という状況だった。

日本はローテーションも兼ねて攻撃陣を入れ替え、右サイドの松村晃助、左サイドの安部大晴、FWの坂本一彩が今大会初先発。イスラエルは中盤の1人以外10人が前節のセネガル戦と同じメンバーとなった。

イスラエルは前半から運動量がそれほど多くなく、中盤で日本の選手を捕まえきれない時間が続く。特に松村がスペースを見つけてボールを受け、早くも6分には松村の連続シュートでイスラエルゴールを脅かした。

その後も松村のところからたびたびチャンスが生まれたが、得点には至らず。ただイスラエルの攻撃もほぼロングボールに依存しており、0-0のまま試合は推移していく。

そうしたなか、前半アディショナルタイムにセットプレーから日本が先制点を奪った。髙橋仁胡の蹴った鋭いボールから高く浮いたボールを松木玖生が巧みに頭で背後に落とし、ただ一人可能性を信じてスペースに入ってきた坂本がヘディングでゴールへ流し込んだ。

チャンスを多く作り出していた日本のリードで試合を折り返す。

後半ギアを上げてきたイスラエルだが、日本は守護神の木村凌也を中心に落ち着いて対応。相手の交代にも戸惑うことなく、着実に自分たちのプランを実行した。

ストレスの溜まる展開を強いられていたイスラエルは荒さが目立つようになり、68分、7分前に投入されたばかりのラン・ビンヤミンが2枚目のイエローカードをもらって退場。

これで楽になったかに思われた日本だが、大きな状況の変化にアジャストできず、なかなか数的優位を生かした試合運びができない。逆に75分、セットプレーからロイ・ナヴィに同点弾を許してしまう。

その後も前へのスピード感が増したイスラエルは止まらず、後半アディショナルタイム、日本の左サイドから侵入。最後は意外性のあるヒールパスからオメル・セニオルが逆転ゴールを決めた。

高井幸大が一人残っていたためオフサイドを取り切れなかった格好だが、中2日の3連戦で高井を慣れない右サイドバックで出し続けなければいけない状況がすでにマイナスだった。

【関連記事】なぜ日本はU-20代表にA代表選手がいないのか…森保監督の答えが興味深い 「日本サッカーの変革が必要」

イスラエルに逆転で敗れた日本は、グループ3位で明日開催される2つのグループの結果を待つことになった。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい