23-24ホームキットのデザインは、03-04シーズンのプレミアリーグで無敗優勝(26勝12分0敗)という歴史的偉業を成し遂げた伝説のチーム“インヴィンシブルズ(無敵のチーム)”に敬意を表したデザインだ。

優勝20周年を祝して当時のチームが着たユニフォーム(02-04モデル)にインスピレーションを得たもので、その特徴は“白い肩”と“白縁取りの丸首”に表れている。

サイドと裾のストライプ部分には、03-04シーズンの成績を「W(勝利)とD(引分け)」で表現。そのままだと文字が見えにくいので画像は色を若干加工している。見事にWとDのみが並び、当然ながら「L(敗戦)」は見当たらない。

23-24モデルのもう一つの特徴が稲妻模様のジグザグパターン。これはNike最初のユニフォームである1994-96モデルなどで使われた模様で、22-23モデルの襟とソックスに“復活”させたことで話題となった。

今回のデザインでは、その稲妻模様をさらに強調してきた感がある。

アーセナルが公式サイトで展開する新ユニフォームのキャンペーンでは、“FOREVER ARSENAL”のキーワードとともに懐かしのゴシック調ロゴマークが登場。

これはかつてのエンブレムに使われていたロゴであり、94-96モデルの腰部分にも大きくプリントしていた。単なる偶然かもしれないが、稲妻模様とゴシック調ロゴが奇妙な一致を見せる。

23-24モデルはadidasらしさを保ちながらも、随所に懐かしのNikeを彷彿とさせるユニとなった。