一部メディアによって報じられたJリーグの「秋春制移行」報道が波紋を呼んでいる。
スポーツニッポンは本日、複数のJリーグ関係者として「遅くとも2026年秋には秋春制をスタートさせる可能性が高くなった」と報道。「ほぼ全てのクラブが秋春制移行に同意、または容認する姿勢を見せている」と伝えている。
Jリーグの秋春制移行についてはこれまでも何度か話題に上っており、2017年のJリーグ理事会で一旦は否決された。
ただ、AFCチャンピオンズリーグが秋春制に移行したことで前任のJリーグチェアマン村井満氏が昨年の退任直前に議論の再開を示唆。昨年3月に就任した現チェアマンの野々村芳和氏のもとで何かしらの議論は始まっているとみられる。
そうしたなかでの今回の報道だが、Jリーグ実行委員会のメンバーであるJクラブ関係者は今回の報道に疑問を呈している。
過去から何度も議論してきて未だに何も決まっていないのにスポニチさんは何故このような記事を書かれたのか。
朝から反響が大きく問い合わせが来てますが、この記事にあるような決まったことは何も無いです。
課題や論点が多く、建設的にもっと検討、議論すべきだと思っています。 https://t.co/pVLXbOgouP
— 小泉 文明/Fumiaki Koizumi (@Koizumi) April 13, 2023
Jリーグ理事会のメンバーでもある鹿島アントラーズの小泉文明代表取締役社長は「この記事にあるような決まったことは何も無いです」と記事を明確に否定。
私にも朝からパートナー企業、ホームタウンの方から問い合わせが来ています。
この問題に関しては今後まだまだ議論すべきことであり「ほぼ全クラブが同意、容認の姿勢」どころか判断材料の整理もこれからだという認識です。
決定事案のような記事が何故出るのでしょうか。 https://t.co/AJxzNp9QSL
— 小島 耕/ 水戸ホーリーホック (@KojimaKoh) April 13, 2023
水戸ホーリーホックの小島耕代表取締役社長も「判断材料の整理もこれからだという認識です」と今回の報道に疑問を呈した。
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Qolyでも先日、世界的AI「ChatGPT」にJリーグが秋春制へ移行するためには何が必要か尋ねたところ、やはり様々な論点が浮かび上がった。影響が広範囲に及ぶ問題に慎重な報道姿勢が求められそうだ。