「JFAとJ1は、都道府県、協会、クラブ、コーチ、大学、学校を共通の利益のために結びつけた。
日本には「イキガイ(生きがい)」という概念がある。これは、ある目的から意味や充実感を得ることを意味する。日本代表はその "生きがい "だった。
2019年にJリーグの大矢丈之氏は「AFCチャンピオンズリーグを連覇したクラブがあるなど、今や我々はアジアのトップリーグだと思う」と述べた。評価次第では、当時も現在も彼は正しいだろう。
UAEやカタール、中国、サウジアラビアと違うのは、日本が単なる老人ホームではなく、才能の育成所を目指していることだ。
その目的は規制によって管理されている。現在、すべてのクラブは、少なくともU-15とU-18のチームを持つ独自のアカデミーを運営することが義務付けられている。
各チームに所属する外国人選手の数にも制限がある。トップチームのスタメンには、少なくとも2人のホームグロウン選手と1人の21歳以下選手が含まれていなければならない。
日本社会では年功序列が根強く、若手の進路が阻まれることが多かったが、それも変わってきた。
クラブはアカデミーの卒業生を育成し、プレーさせることでも報酬を得られる。移籍が早ければ早いほど、異なるサッカー文化のなかでより多くの成長を遂げることができ、代役となる別の若手選手への余地ができる。
輩出される選手の数と同じくらい重要なのは、そのスタイルと個性だ。
日本人(そしてアジア人選手全般)は、勤勉でチームプレーヤーではあるが、センスやフィジカルに欠けるというステレオタイプなイメージを持たれてきた。例外的な選手は日本代表のプランに必ずしも合致しない傾向があった。
だが、2016年にJFAは『プロジェクトDNA』を立ち上げた。これは既存のトレーニング方法を調整および修正して、よりバランスの取れた選手を育成することを目的としたイニシアチブだ。
彼らはプレミアリーグのクラブを含むヨーロッパのクラブにコーチを派遣した。彼らは勉強し、いいとこどりをし、島国根性で支配してはならないと誓った。日本だけでは決して足りないからだ。
大事なものを無用なものと一緒には捨てられない。
いまだにコーチやスカウトは、多くの日本人選手には向上心やテクニックを改善することへの専念、指導にとても感謝するというメンタリティがあると主張している。ただ、プレースタイルという点では、相当な変化がある」
日本のJリーグは欧州トップクラブの「才能製造所」!海外紙が“輸出大国”化を分析
Text by 井上大輔(編集部)
神奈川県出身。もともとは野球小僧だったが、1998年W杯をきっかけにサッカーにも熱中。ウイイレなどのサッカーゲームにも、ドはまりした。好きなリーグはよく見ていたリーガ・エスパニョーラ。
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