かつて韓国代表監督を務めたドイツ人指導者ウリ・シュティーリケのインタビューが話題になっているようだ。
ウリ・シュティーリケ氏は2014年から2017年まで韓国代表を率いていた。2015年に行われたアジアカップで準優勝という結果を残すも、ワールドカップ予選でカタールに敗れたあとで解任されている。
今回、韓国代表監督に同じドイツ人のユルゲン・クリンスマン氏が就任したこともあり、シュティーリケ氏が『sportbuzzer』のインタビューに応じた。
そのなかで彼は韓国のサッカーについて以下のように語っていたのだ。
ウリ・シュティーリケ
「(韓国サッカーの発展については?)
北朝鮮との平和協定が結ばれておらず、韓国は常に臨戦態勢にある。このような状況が国民の気質にも反映されており、サッカーにも影響がある。
韓国の選手たちは緊急的な状況において必要とされる規律や意思の強さ、強靭さなどを備えていて、守備面では優れている。一方では創造性やチャレンジングな意思のようなものが不足しているのだ。
(国内リーグについては?)
少数の例外を除けばあまり人気がない。韓国のクラブチームはドイツのように民衆の意思で作られたものではなく、企業がイニシアチブをとって生まれたものだ。
サッカーに多くを投資してきたヒュンダイやサムスンのような大企業が、近年支出を絞っているため、クラブも大変な状況だ。
ただ代表チームはよりファンベースが強力で、広報活動も活発だ。カタールW杯でベスト16に進出したことがさらに力を与える可能性が高い。
(韓国にはサッカーの可能性がある?)
可能性はある。ただ私が代表監督をしていたときは、才能の育成が大学や高校の部活にかかっていることが問題だった。
学生の段階から日本などへ選手が流出し、才能ある若者を見ることができないこともあった。明らかに協会全体のレベルで統一された原則に基づいて育成する努力が不足している」
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これに対し、韓国のメディアは批判的に反応。北朝鮮との政治的な関係とサッカーを結びつけたこと、さらに創造性を欠いているという評価に対し、「かつて代表監督を務めた者とは思えない」と取り上げている。