パリで行われたFIFAの年間表彰式、ザ・ベスト。

年間最優秀ゴールであるプスカシュ賞に選ばれたのは、アンプティサッカー選手であるマルチン・オレクスキーだった。

「アンプティサッカーとは、主に上肢又は下肢の切断障がいを持った人々により行われるサッカー」(日本アンプティサッカー協会より)。

その彼が決めたスーパーゴールがこちら。

すごいバイシクルシュート!本人はこのゴールをこう振り返った。

「チームメイトがパスをくれた。

彼がボールにアプローチしているのを見た時、自分のところに来るんだと思ったんだ。

本当にきれいにつながった。ピュアなものだった。

打った後にボールをずっと目で追っていたら、ネットの隅に入るのが見えたんだ。

ずっと美しいゴールを決めたいと思っていた。得点した後、どれだけ誇らしかったかわかるでしょう。

ゴールを決め、背筋を伸ばし、胸を張った。とても、とても嬉しかったんだ」

現在、35歳のオレクスキーさんは建設作業員として働いてきたが、23歳だった2010年末に人生を一変させる事故に遭う。

道路の穴を埋める作業をしていた際に、道から外れた車両が彼に接触し、足が砕かれた。生死をさまよう重傷だったが、事故直後の足を見ていたために覚悟ができていたようで、片足を無くしたことに悲しみはなかったそう。

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当時、パートナーは妊娠しており、その状態で世話をしてくれた彼女への感謝を口にしている。

なんでも、事故の前はイケル・カシージャスに憧れるGKだったそう。事故後は数年間はプレーしていなかったものの、息子さんとの遊びのなかで再びサッカー熱に火がついたという。

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