大地震による甚大な被害を受けているトルコ。かつてそのトルコで期待されていた神童のひとりがエムレ・チョラクだ。
小柄ながら巧みなドリブルを持ち、卓越したアタッキングセンスを持っていた。ガラタサライで台頭した際にはアルダ・トゥラン以上の衝撃度といわれ、“小さな宝石”と評されたほど。
弱冠21歳で代表デビューした彼も31歳になり、今年1月にスペイン3部のインテルシティと契約。2月12日に行われた試合で新天地デビューを果たし、30分ほどプレーした。
試合後には仲間と勝利を喜びあっていたのだが、その直後にSNSで引退を表明。「サッカーは止めた。今日からは家族の幸せのために生きる。自分には人生があり、愛する人と時間を過ごす」と宣言した。
『Marca』によれば、クラブ関係者は「我々も彼のSNSでそれを知った。何も知らなかったので驚いた。トルコでの大地震と関係しているのかは分からない。選手と話し合っているが、まだ公式なものは何もない」と話していたそう。
チョラクはその後、上記投稿を削除し、メッセージを更新。
「我が国の状況は非常に心配であり、この悲劇の進展を待っているが、クラブへのコミットメントは変わらない。明日から週末の試合に向けて2連勝を達成する準備を始める。 僕らは一緒に目標を達成できると確信している」としており、引退を撤回したようだ。地震のことで精神的に動揺していた可能性もあるのかもしれない。