英雄ストイコビッチ…が「隠されている」スタジアム

セルビアの首都ベオグラードにあるレッドスター(セルビア語ではCrvena zvezda、ツルヴェナ・ズヴェズダ)のホームスタジアムは通称「マラカナ」と呼ばれ、グッズショップやカフェなども併設されている。サッカーミュージアムもあり、1991年に当時のトヨタカップを制した際のカップや歴戦のトロフィーが展示されている。

名古屋グランパスで選手としても監督としても長年活躍したドラガン・ストイコビッチ氏の栄光の軌跡もこのミュージアムで辿ることができるが、この日は試合前だったので内部のご紹介はまたの機会としたい。

レッドスター・ベオグラードの本拠地「マラカナ」の入り口はこんな感じ

ちなみにピクシーはW杯後もセルビア代表監督を続投しているが、レッドスター現会長との不仲説は根深く、クラブ側は意識的にその存在を消しているように思われる…。

「マラカナ」メインスタンド内のフードコート

試合前のメインスタンド内。食事ができるスペースが用意されている。CLやELの常連クラブになったここ5年ほどで、スタジアム内も見違えるほど綺麗になった。

試合前の追悼セレモニーの模様。ミハイロヴィッチ氏が所属していたころのユニフォームが掲げられている。

シニシャ・ミハイロヴィッチ氏の息子たちと、その親友のドラギシャ・ビニッチ氏(右端)。1994シーズンには名古屋グランパスでピクシーと一緒にプレーしていたそうだ。1995年には鳥栖フューチャーズにも所属していた。

ミハイロヴィッチ氏のように襟を立てて集合写真を撮影する選手たち

故ミハイロヴィッチ氏はユニフォームの襟を立ててプレーするスタイルで有名だった。試合前の集合写真では、フィールドプレーヤー全員が襟を立てて撮影に臨んだ。ユニフォーム自体もミハイロヴィッチ氏の写真が刺繍された特別仕様になっている。

試合開始直後、故ミハイロヴィッチ氏を追悼する巨大なコレオグラフィーがスタンドに登場(このビデオの撮影も私が担当した)。圧倒されるほどの大迫力だ。