21日、今季からJリーグに新規参入することが決まっているFC大阪が、2023年シーズンに向けての新体制発表会を行った。
昨季はJFLで2位になりJリーグ昇格を決めたものの、監督を務めていた塚原真也氏がS級ライセンスを所有していなかったため、指揮官が交代に。
2022年はヴァンラーレ八戸で指揮を取っていた志垣良監督が就任し、「初めてのJリーグを新しい監督で迎える」ことになった。
その中でどんなサッカーを目指すのか。近藤祐輔代表取締役社長と志垣良監督は以下のように話していた。
近藤祐輔(FC大阪社長)
「2023年のスローガンは『挑戦』。Jリーグ初年度ということで、様々なチャレンジをしていかない限り、J2へと上がるクラブになることはできない。クラブのすべての人間が限界まで挑戦して成長していく。
東大阪市というのはラグビーの街と言われています。それは本当に素晴らしいことですが、フットボールという大きな枠組みで言っていただけるようにしたい。我々から発信するのではなく、自然とそうなるように存在価値を高めていきたい。
今シーズン我々がサッカーでやるべきことは、『点を取る。そして取られても取り返す』。
サッカーの原点ともいえることを根底に持ち、球際で厳しく、強度を持った攻守の切り替え、そしてゴールを目指す積極的な姿勢。勝利の執念を持ったチームにすることが最も重要だと考えています。
以前は『勝負弱い』と呼ばれていましたが、去年はそれを乗り越えるべくいろいろとチャレンジをした結果、最後に強さを見せることができ、JFL2位という結果になりました。
優勝できなかったところにFC大阪らしさが残ってしまったかもしれませんが、それはこのJ3、J2の舞台で果たせるようにしていきたい」
志垣良
「カテゴリーが上がるということで、やはりスピードとインテンシティが違ってきます。その部分を補えるように、日々の練習からしっかりと鍛錬します。
J2への昇格を見据えた上で、そのスタンダードのレベルを求めて取り組んでいきたいと思います。
J3は全20チームで戦いますが、我々以外の19チーム全てがライバルだと思っています。1試合1試合で勝点3を目指してトライしていきたい。
その中でも関西ダービーということで、絶対に奈良クラブには負けられないかなと思っています。
開幕戦は鹿児島ユナイテッドとの試合ということで、我々の現段階での実力を図るには非常に良い相手です。皆様と一緒に戦えたらと思います」
「奈良クラブには負けられない」との言葉に、会場に集ったFC大阪サポーターからは大きな拍手が湧き上がっていた。FC大阪と奈良クラブは、JFL昇格もJリーグ昇格も同じタイミングだったこともあり、激しいライバル関係を持つクラブ同士である。
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JFLでも激しいプレーとカウンターが魅力であったFC大阪。さらに今季は攻撃的なプレー、そしてインテンシティを大事にして戦っていきたいとのことだ。