元ブラジル代表FWペレ氏が死去したことが発表された。享年82歳であった。

エジソン・アランテス・ド・ナスシメント、通称「ペレ」は1940年生まれ。ブラジルが産んだ世界最高のサッカー選手として評価され、そのキャリアで決めた1279ゴールという記録はギネスブックにも認められているものだ。

15歳でサントスのトップチームに昇格し、16歳でブラジルのフル代表にデビュー。そして1958年、1962年、1970年と3回ものワールドカップで優勝を経験しており、これは現在でも唯一無二の記録である。

選手としては「完全無欠の選手だった」と伝えられており、最前線での決定力やシュート技術に加え、ヘディングの高さ、パスの正確性とアイデア、深く戻ってのゲームメイク、ドリブルでの突破力、トリッキーなテクニックと全てのプレーがハイレベルであったという。

1977年に現役を離れてからもサッカー界と深い関わりを持ち、数多くのイベントや慈善活動で活躍。得意とする音楽でもフットボールを盛り上げていた。

ディエゴ・マラドーナと並んでサッカー最高のレジェンドプレーヤーとして称賛された彼であるが、引退後はいくつかの病気に悩まされた。

特に2017年に疲労のため倒れてからは病院と自宅を行き来するような状況となっており、2019年には尿路感染症のために一時寝たきりの状況に。

昨年は結腸がんに罹患したことも明らかになっており、長期的な化学療法でのケアが行われてきた。

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そして、12月に入ってからはその状態がかなり深刻なものになっていることが伝えられ、29日にアルバート・アインシュタイン病院で息を引き取ったことが確認されたという。

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