2022ワールドカップの戦いを終えた日本代表。激闘を戦い終えた選手たちは思い思いの時を過ごしているが、休むことを選ばなかった選手もいる。

上田綺世もそのひとりだ。所属クラブであるセルクル・ブルッヘに即合流すると、練習試合でいきなり決勝ゴールを決めた。

上田はW杯では45分にしか出場できず、忸怩たる思いがあるはず。現地紙『Het Nieuwsblad』では、こう伝えている。

「気温30度のカタールからムスクロンの凍てつく寒さへ…。

日本の上田は練習試合で決勝ゴールを決めて、W杯の二日酔いを洗い流した。

W杯は最終週を迎えたが、ベルギーの各クラブは再開に向けて本格的に始動している。W杯に出場した者たちも逃れることはできない。

セルクルの上田は月曜に日本代表で敗退となったが、木曜にブルージュに戻ると、土曜には練習試合で決勝ゴールを決めた。

どんな人間にとってもショックなはずだ。気温30度のなか、全世界の前でクロアチア相手にPK戦で敗れた5日後に気温0度の荒涼としたベルギーのスタジアムで練習試合を戦わなければいけないのだから。

普通の人間なら鼻であしらうが、日本人は規律を重んじる。上田もそれに違わなかった。

彼はW杯では45分しかプレーできなかったが、唯一無二の経験を逃したくはなかったのだろう。

セルクルのスポーツディレクターは「我々には全員が必要だ、特に上田がね。敗退後すぐに戻ってくることで合意していた。だから、木曜に戻ると金曜にはすでに練習していた」と説明。

上田は残り30分でピッチに立つと、決勝ゴールをマーク。セルクルは彼が今後もこれを続けてくれることを期待している。

彼はチームメイトとは異なり、クリスマスから新年にかけて休暇を取る予定だ」

事前にチームに即復帰することで合意していたとのこと。

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セルクルは20日のカップ戦、23日のリーグ戦で今年の試合が終了。2023年の戦いが始まるのは1月8日からになる。

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