20日に開幕を迎えたワールドカップ2022。その中で最も大きなサプライズの一つが、サウジアラビアがアルゼンチンに勝利したことだ。

コパ・アメリカの現王者であるアルゼンチンは、なんと36試合に渡って無敗を続けており、イタリアの世界記録に並ぶまであと1試合に迫っていた。

しかもサウジアラビアはこの対戦で序盤にPKを与えてしまい、リオネル・メッシに先制点を許す絶望的な立ち上がりとなった。

ところが、後半スタートからの電撃戦でペースを掴むと、立て続けに2つのゴールを奪って逆転。

その後はアルゼンチンの猛攻をなんとか体を張って凌ぎきり、最後までリードを守ってみせた。最終的に2-1と勝利を収め、この逆転劇は世界を驚かせることになった。

試合の流れを変えたのはなんといってもハーフタイム。ここで何が起こっていたのか?サウジアラビアサッカー協会が、その際の映像を公開していた。

【動画】ハーフタイムの模様は6:30~

白いシャツを着用したフランス人監督エルヴェ・ルナールは、英語と激しいジェスチャーを使いながらチームを鼓舞。

守備の点で問題があった選手たちにプレッシングの必要性を説き、恐れずに圧力をかけていくように発破をかけていた。

かつてはザンビアでアフリカネーションズカップを制覇するなど、「サプライズ」を起こさせたら天下一品の指導力を持つエルヴェ・ルナール氏。自身もかつて清掃業で働いていたという経歴も持っており、その勝利にかけるハングリーさが選手の心を動かしたようだ。

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