かつて「イランのメッシ」と呼ばれていたイラン代表FWサルダル・アズムン。
ただ、彼は決してそのようなドリブラーではない。ユース代表では3トップのウイングやインサイドハーフでもプレーしていたが、よりストライカータイプの選手である。
そのためよく「誰がイランのメッシと呼び始めたんだ」というのはワールドカップのたびに話題となる。
今回改めて調べてみると、『golestanema』が、2015年1月開幕のアジアカップに向けて2014年11月に配信していたニュースにおいてこのような記述があった。
『golestanema』
「アジアサッカー連盟のウェブサイトでは、レポートの中でイランの代表チームの若手ストライカーであるサルダル・アズムンを紹介し、「イランのメッシ」として知られるようになった。
しかし彼はプロのサッカー選手になるためにダイレクトな道を通らず、10代の頃はイランのバレーボールチームでプレーしていた…」
ちなみにサルダル・アズムンの父親はイランのバレーボール選手であるハリル・アズムン。サルダル自身イランの女子バレークラブを所有しているオーナーだ。
それはともかく、2014年の段階でアジアサッカー連盟のレポートでメッシとの類似性が指摘されていたということらしい。そしてこの時期のニュースを調べてみると、『tarafdari』のインタビューで興味深いコメントがあった。
サルダル・アズムン
「(メッシと類似性が指摘されていたが?)
このニックネームがどこから来たのかわからないよ。僕のどこがメッシに似ているんだい?僕の特徴はメッシとは全く違うし、このニックネームは全然好きじゃないよ!
僕が好きな選手はズラタン・イブラヒモヴィッチだ。サッカーにおける彼のプレーが好みなんだ」
ちなみにバレーボールについては「今も大好きで、まだまだうまいよ!イラン代表に招集されたこともあるけど、サッカーのほうが好きだったんだ」と語っていた。
なおこの『tarafdari』のインタビューは2016年5月に配信されたものだった。これからは「イランのズラタン」と呼ぶべきなのか…。
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ