16日、第102回天皇杯の決勝が日産スタジアムで開催され、ヴァンフォーレ甲府が天皇杯を初制覇した。

広島はミヒャエル・スキッベ監督のもとJ1でも3位と好調。それに対して甲府はJ2で18位ながら、J1の4チームを下し、クラブ初の決勝進出を果たした。

試合は両チームともいつも通り3-4-2-1のシステムを採用したこともあり、ミラーゲームでがっちり噛み合う展開。

序盤こそJ1の広島がボールを握るが、相手に掴まえられているためなかなか縦パスを入れられず、15分すぎからは吉田達磨監督率いる甲府がゲームをコントロールし始める。

迎えた26分、甲府は左のコーナーキックを得ると、ショートコーナーから最後はエースの三平和司。完璧なサインプレーで甲府が大きな先制点を手にする。

後半、広島は前線の流動性を高めるため森島司とドウグラス・ヴィエイラに代え、エゼキエウとナッシム・ベン・カリファを投入。

ギアを上げた広島が試合の主導権を握るが、甲府は準決勝の鹿島アントラーズ戦でも前半の先制点を最後まで守り切っておりなかなか崩れない。

徐々に時間がすぎ、このまま最少スコアで勝敗が決するかと思われた84分、エゼキエウの股抜きパスから川村拓夢。売り出し中の23歳が豪快に左足を振り抜き、土壇場で広島が追いついた。

これで流れは追い付いた広島に傾き、1-1で迎えた延長戦の後半には途中投入の42歳、山本英臣のハンドによってPKを獲得する。

しかし満田誠のキックを甲府のGK河田晃兵がストップして絶体絶命の窮地を脱すると、河田はPK戦でも魅せた。

広島は値千金の同点ゴールを決めた川村が4番手で登場するも、これを河田が再びビッグセーブ。一方、4人目まで全員が決めた甲府は、河田のセーブで九死に一生を得た山本英臣が最後にシュートを決めた。

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