先日、トーマス・トゥヘル監督を解任し、ブライトンからグレアム・ポッター監督を引き抜くことを決めたチェルシー。
指揮官交代のために使った資金は、解任の補償として1600万ポンド(およそ26.1億円)、ポッター監督の違約金として2150万ポンド(およそ35.1億円)であると伝えられている。
夏に新しいオーナーとなったトッド・ボーリー氏は、ディレクターとして今夏のマーケットで補強を担当し、2億8000万ポンド(およそ456.5億円)もの投資を行っていた。
マーケット最終日にはバルセロナからピエール=エメリク・オーバメヤングを獲得することにも成功したが、それからまもなく指揮官を交代するという波乱の幕開けになっている。
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『Genting Casino』のインタビューに応えた元チェルシーDFウィリアム・ギャラスは、この夏の動きを批判。以下のように話していたという。
ウィリアム・ギャラス
「チェルシーの補強は、とても多くのお金を使ったものだった。そして焦っていた。
クラブには今夏多くの変化があった。そして新しいオーナーがやってきて、彼が補強のタクトを振っていた。
トッド・ボーリーは、新しいオーナーとしてデモンストレーションをしたんだ。クラブに対してこれだけの力と責任があるのだとね。
しかしながら、彼がやったことは正しいアプローチだとは思わないよ。
多くのお金は使ったが、もっと上手くやれたはずだよ。現時点でサッカーをちゃんと理解するのは難しいものだ。オーバメヤングのケースを見ればいい。
彼は1月にアーセナルを離れた。明らかに『なにかが起こった』形でね。そしてバルセロナに行って、半年でプレミアリーグに戻ってきた。
バルセロナを半年で離れるとはどういうことか。普通はなかなかないよ。おそらくクラブが彼に出場機会を保証しなかったからだろうと思うがね。レヴァンドフスキを獲得したから。
しかしそこはバルセロナなのだ。33歳の選手であっても、ポジション争いをやらなければならない場所だ。
さっきも言った通り、チェルシーの取締役会は補強を急いで、マーケットが閉まる前にFWを入れようと必死になったように思う。
彼は長年追いかけた目標ではなく、ただ単に獲得できたから獲得した選手のように感じるよ。可能だから獲っただけのね」