岡崎慎司らとともにレスターのプレミアリーグ優勝に貢献したダニー・ドリンクウォーター。
2017年に50億円ほどの移籍金でチェルシーに引き抜かれるも、わずか23試合の出場に終わった。
2019年には飲酒運転で逮捕された彼はプレーもせずに大金を稼いでいると批判も受けた。
そうしたなか、『Sky Sports』のインタビューで精神的な問題を抱えていたと告白した。
ダニー・ドリンクウォーター
「(楽な暮らしをしていたという指摘は)事実ではない。
試合には出場できず、練習だけする。若手と一緒に出かけられるし、自分は独身、最高だ。それを楽しんでいた。
でも、その裏では常に燃え尽きるものがある。
人として適切な相手と話すためのオープンさを持っていないと苦しむことになる。
自分がそれを知ったのはずっと先のことだった。『俺は強い男だから平気さ』って感じだった。
(2019年には精神的な問題に)苦しんでいた。
祖父母が亡くなり、父は白血病と診断された。
愛犬も失い、本来の自分とは似つかわしくない飲酒運転もやらかした。大きな過ちを犯した。
息子のために戦っていたが、それが絶えず続いていて、その犠牲を払っていた。
サッカーがうまくいっている時は全てが簡単に思える。だが、うまくいかない時は全てが重く感じられる。一番落ち込んでいた時期だったと思う。
自分は鬱病ではないと思っていたが、スポーツ心理学者に診察してもらった。
もしそうしていなければ、間違いなくそうなっていたはずだ。
自分は戦ってばかりだったが、誰の役にも立っていなかったから」
愛する息子のために戦っていたというが、家族の不幸などが重なり鬱状態になっていたという。自分は何の役にも立っていないという思いも抱いていたようだ。
【関連】チェルシーでは不発も…「退団後に輝いた」10人のスター
なお、32歳になった彼はこの夏にチェルシーを退団し、無所属となっている。