今年末のワールドカップで日本と激突するドイツ代表。
そうしたなか、日本代表のキャプテンである吉田麻也はDAZNの『FOOTBALL TIME』でこんな話をしていた。
吉田麻也
「ドイツ代表のアシスタントコーチって、サウサンプトンのアシスタントコーチだったんですよ。
今の監督(ラルフ・ハーゼンフットル)のアシスタントコーチとして最初きたんですよ、ライプツィヒからかな。
仲違いかで、揉めたのか分からないけど、やめてったんですよ。
最初はすごいよかった。すげぇいい最新の感じの人きたなぁと思って。全部その人が練習も組むし、ミーティングもやるし、みたいな。
これなんかおもしろそうだなぁと思ったら、その人がいなくなちゃって、サウサンプトンもちょっとう~ん…ってなっちゃって。
で、その人はバイエルンに行った。バイエルンに分析官で入ったんだけど、昇格してアシスタントコーチになって。
バイエルンの監督(ハンジ・フリック)がドイツ代表の監督になったから、いまそのアシスタントコーチをやっていて。
彼がキーマンなのは間違いなくて。ゲーゲンプレスも練習のなかで、奪って6秒プレスを徹底したトレーニングとかをやるわけですよ。
彼がやりたいことは頭では分かっているんですけど。それをちゃんとアウトプットしなきゃいけないなと」
吉田がドイツ代表のキーマンと名指ししていたのは、アシスタントコーチのダニー・ホルー。まだ33歳の若さながらその手腕が高く評価されている人物だ。
現役引退後にRBライプツィヒで分析担当、そして、アシスタントコーチを務めた後、2018年12月にハーゼンフットル監督とともにセインツ入り。吉田によれば、監督ではなく彼が練習を組んでいたほど存在感があったとか。
2019年夏にセインツを退団するとバイエルンでアシスタントコーチになり、フリック監督とともにドイツ代表に招かれた。弱冠32歳でドイツ代表に引き抜かれる際、バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督は彼を保持したがっていたそう。
代表入りに際しては、フリック監督は「ダニーが代表に加わってくれて嬉しい。私とサッカー観を共有する試合の絶対的エキスパートだ」、ドイツ代表のディレクターであるオリヴァー・ビアホフも「フリックが優秀なプロフェッショナルを連れてきてくれたのは嬉しい。彼は前職でゲームへの理解と革新性を証明した」と絶賛している。
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『The Athletic』によれば、ホルー氏本人はセインツ退団について、「簡単に話せる話題ではない。監督のもとを去る時、彼はハッピーではない。でも、バイエルンのようなクラブで働くチャンスは掴み取らなければいけないものだった。サウサンプトンは大好きだった。自分にとって最高の時間だったし、クラブもよかった」と話しているそう。
また、退団後もハーゼンフットル監督は連絡をとっていたそうで、「我々の関係はとてもよかったし、濃密だった。ラルフのことは熟知しているし、彼も私のことをよく知っている。とてもいい関係だった」とも語っている。