欧州はフットボールの本場であり、その華やかな舞台を目指して渡欧する日本人選手は増え続けている。

しかしそこには日本と全く異なる文化があり、容赦のない競争も待っている。その厳しい環境が人間としては成長させるかもしれない反面、短いキャリアにおいては障害になることもあるだろう。

そこで今回は、「現状を考えれば一度日本に戻ってきて立て直してほしい選手」たちを取り上げてみよう。

柴崎 岳

所属クラブ:レガネス(スペイン2部)
今季の成績:30試合2ゴール

才能の宝庫だった“プラチナ世代”を宇佐美貴史と共に牽引してきた柴崎。

鹿島でJリーグ新人王を獲得した後に若干の停滞期を挟んだものの2016年暮れのクラブW杯であのレアル・マドリーから2得点を決め、直後にスペインへ。欧州を席巻する天才MFの姿をサッカーファンは夢見た。

しかしあれから5年。現在もスペインの地に留まり続けているが、テネリフェ(2部)、ヘタフェ、デポルティーボ(2部)、レガネス(2部)と4クラブも渡り歩く流浪のキャリアとなっている。

トップフォームを失っている印象は否めず、日本代表でのポジションも奪われた。レガネスとの契約は2023年夏までだが、一度日本に復帰して再起を図ってはどうだろうか。