日本人選手もプレーするブンデスリーガ。
ラマダンで断食中の選手が水分補給を行えるように、日没後に試合が少しだけ止まったシーンが話題になっている。アウクスブルク対マインツ戦での光景がこちら。
マインツのキャプテンであるDFムサ・ニャカテはたっぷりと水分補給を行うと、主審に感謝を示していた。
イスラム教の義務として断食を行うラマダンでは、敬虔な教徒たちは日中の飲食をしない。主審はスローインになった際に少しだけ試合を止めて、ニャカテが水分を補給できるようにしたそう。
『Bild』では、「ほとんどのファンは気付かなかったが、このドリンクブレイクはブンデスリーガの歴史に残る」と伝えている。
ニャカテは「後半の初めに主審に少しだけ試合を止めてもらえませんかと尋ねた。もし彼が拒否しても、自分はそれを完全に理解したし、受け入れるつもりだった」と話している。一方、医師でもある35歳のマティアス・ヤレンペク主審は「初めての経験でしたが、もちろん同意しましたよ」と述べていたそう。
職業的に肉体に過度の負担がかかるイスラム教徒はラマダンを延期することもできるとか。ただ、敬虔なニャカテはそれを守り、日没後の午後7時54分に水分補給を行った。
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この試合ではマインツがPKをとられた判定が問題になったというが、主審が見せたニャカテへの対応は賞賛されているそう(試合は2-1でアウクスブルクが勝利)。