昨年途中にヴィッセル神戸と契約し、初めてのJリーグに挑戦することになった元スペイン代表FWボージャン・クルキッチ。
【動画】昨年の浦和戦、Jリーグ初ゴールを決めるボージャン・クルキッチ
バルセロナの下部組織ではメッシに匹敵する活躍を見せたものの、トップチームでは精神的な病にも悩まされて苦戦し、様々な国を渡り歩くキャリアを送ってきた。
イタリア、オランダ、イングランド、ドイツ、アメリカ、カナダを経験した31歳の彼が、今回『Sport』のインタビューで以下のように話したとのことだ。
ボージャン・クルキッチ
「昨季の終わりに怪我をしたこと、今季の最初に新型コロナウイルスがあったことは事実だが、それは乗り越えた。今は元気だよ。
スペインではJリーグの影響がなく、マイナーに見えるかもしれない。ただ今はどこのリーグも非常に競争力があり、優秀な選手がいる。勝つことは簡単じゃないよ。楽しんでいるが、レベルが高くて驚いているといえるよ。
(監督がリュイス・プラナグマに変わったね)
僕がバルセロナのユースでプレーしていたとき、彼はエスパニョールを指導していたので、幼い頃から関係があった。先日思い出話をしたよ。20年後に神戸で再会するなんて誰が予想しただろうか。
日本にはクオリティがあり、成長もしている。ただ世界的に認知されるためには、ある程度の経験を積んだ人が必要だ。それはアメリカもやってきたことだよ。
セルジ・サンペールが怪我をしたことが残念なのは事実だよ。このタイプの怪我はまったく喜ばしいものではないね。
どれくらい日本にいるかはわからない。それは全て今年に依存している。今それを考えることに意味はないよ。
8月には32歳になるが、それでもサッカーで競争したいという気持ちは大きい。今もプレーすることに多くの熱意を持っているよ。
去年は自分の決断で少し休んだ。それはいい経験だったよ。サッカーをすることで幸せになれるんだと改めて気づけた。体が持つ限りはプレーを続けるよ。
それはヨーロッパで?わからない。サッカーをすることが好きならば、成長のためにプレーできる場所はたくさんあるよ。グローバル化は選手にとって前向きなものだ。
スポーツディレクターになるための学位は取得したけど、今はプレーすることに集中している。いざというときに別の立場で自分が何を成し遂げられるのか、どこで貢献できるのか、そういう興味は持ち始めているよ。
バルセロナは難しい状況にあったが、会長選挙後に必要なことは『勇気ある決断をすること』だった。
クーマンが解任されたあと、チームは試合に勝てるようになり、ダイナミズムは変わった。数ヶ月後のバルセロナは現実が変わり、プロジェクトもクラブも再建され、再び尊敬を集めているね。
(バルセロナの試合は見られる?)
こっちでは朝5時だからね。簡単じゃないね」