12月18日に行われたJFL×地域リーグ入れ替え戦で戦ったFC刈谷とクリアソン新宿。この試合では両チームに「今シーズンで現役を離れることを宣言している」選手がいた。
FC刈谷にはジェフリザーブズや長野パルセイロで長くプレーしてきたMF佐藤悠希選手。
クリアソン新宿には柏レイソル、横浜F・マリノス、そしてサガン鳥栖でプレーした小林祐三選手。
試合後のインタビューでは、この2選手にキャリアを振り返っていただいた。
今シーズンを最後にスパイクを脱ぎ、サガン鳥栖の強化担当としてフロント業務に転身することが決まっている小林祐三選手は、以下のように話していた。
小林祐三
「思いつくところでは2005年にJ2へと落ちて、1年で上がったこと。そのあとにマリノスでJリーグの優勝を逃して、その後天皇杯で優勝したこと。サガン鳥栖で奇跡の残留を果たしたこと。
振り返ればいろんな嬉しい試合がありましたし、一方で辛い試合もたくさんありました。
今日は自分のキャリアのハイライトにかなり色濃く刻まれる一試合でした。ディヴィジョンは関係なく、自分自身が最高の仲間たちと積み上げてきたものとか、辛いながらも繋がり合って目を目を合わせながら頑張ってくることができました。
死ぬ前にも思い出すんじゃないかと思います。今日の試合は」
また、会場を訪れていた原博実氏との会話については「まだやれるな」と言われたと明かしていたぞ。
一方、佐藤悠希選手にとってはキャリアの最後で降格という苦い経験となったが、FC刈谷に向けて「ここでまた一踏ん張りして昇格すればチームとしても選手個人としてもより強くなる。それが出来るように僕は応援しています」と仲間たちに声をかけていた。