優勝のためにも負けは絶対に許されない大一番。先制点を決めたのは頼れるエースストライカー、ミロスラフ・クローゼだった。GKマヌエル・ノイアーのゴールキックに反応すると前線に走り込み、倒れながらもボールをゴールに押し込む。
クローゼの得点で勢いに乗ったドイツは、ルーカス・ポドルスキの追加点とトーマス・ミュラーの2得点で勝利。イングランドにやや不運な判定があったものの、スコア4-1で宿敵を退けることに成功した。
その後ドイツは準決勝でスペインに敗れて、ウルグアイとの3位決定戦に。ここはきっちりと勝利して3位で大会を終えている。
クローゼは、現時点でのW杯歴代最多得点者(24試合16得点)。そのうちの1得点が、南アフリカの地で宿敵から奪い勝利に貢献した、あのゴールとなる。そしてこの記録は、そう簡単に破られそうにはない。
当時は“宿敵勝利記念”のプリントが入ったユニフォームも登場したが、その新品デッドストックユニをQolyが展開するヴィンテージ・ショップ「Qoly × LFB Vintage」で入手可能となっている。