ユリアン・ナーゲルスマン監督の新型コロナウイルス感染が判明したバイエルン・ミュンヘンには、ワクチン未接種の選手が5人いるとされている。
そのうちのひとりであるヨシュア・キミッヒは「長期間の研究が不足していることに少し懸念がある」とその理由を説明。
『Sky』によれば、自らは接種をしたというバイエルンMFトーマス・ミュラーはこう話していたそう。
トーマス・ミュラー(バイエルンMF)
「友人として、完全に受け入れられる決断だ。誰もが自分のことは自分で決めるべき。
チームメイトとしては、周囲の人達にとって何がいいのかを考えれば、科学的にも個人的にもワクチン接種をしたほうがいいとは思う。
まだワクチン接種をしていない人達が考えを変えることを(願っている)。
誰もががこのコロナ禍を抜け出したいと思っている。自分の知る限り、ワクチン接種はそのための最善策だ。
(キミッヒの決断を)リスペクトしようとしなければいけない。
微妙なライン、倫理的かつ道徳的な議論だ。人間レベルでは理解できる」
友人として理解を示しつつ、微妙な胸の内を明かしていたようだ。
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一方、元ドイツ代表MFディートマー・ハマンは、プロサッカー界でワクチン接種をしない選手は大きな問題になると指摘したそう。
ディートマー・ハマン(元ドイツ代表MF)
「クラブが恐れているのはワクチン未接種の選手がウイルスをチームに持ち込むこと。未接種の選手は他の選手よりもウイルス量が多いからだ。
つまり、未接種の選手が陽性になった場合、チームの半数に感染させる可能性がある。接種した選手ならそうはならないだろう。
だが、より大きな問題がある。
すでに多くのスタジアムで2Gルールが導入されている。ワクチンを接種した人か、コロナから回復した人しかスタジアムに入れないというものだ。
接種していない人はスタジアム入場が拒否される。
ワクチン接種をしてない人間が20人だけいたとして、それはピッチ上の20人(選手)ということになる。
サッカーがこれ以上信頼性を失わないように注意するべきだ。
クラブは結束しなければならない。ドイツサッカー連盟も参加するべきだし、UEFAもだ。
どのような解決策になるのかは分からない。だが、昨年5月の時点ですでにサッカーは特別な権利を甘受しているという議論になった。
これ以上、サッカーの信頼性が失われないように十分に注意しなければいけない。
なぜなら、ワクチン接種をしていない人達に『あなたはスタジアムに入れない』と言っておきながら、ピッチ上には未接種の人間がいることになるからだ。これはよくない」