今夏のEUROで電撃的にフランス代表に復帰したカリム・ベンゼマ。

彼は2015年に発生したフランス代表MFマテュー・ヴァルブエナへの脅迫事件に関与した疑いによって代表から実質的に追放されていた。

この事件は「性行為を録画した映像を公開する」とヴァルブエナを脅迫し、金銭を脅し取ろうとしたというもの。

『AFP』によれば、ベンゼマは水曜日にフランスでこの事件の裁判にかけられるとのこと。

ベンゼマはヴァルブエナから金銭を脅し取ろうとした恐喝グループに加担した容疑で起訴されている。

事の発端はヴァルブエナがサッカー関係者に近い人物にスマホのデータ移行を依頼したこと。その人物はデータ内に性的な映像を見つけると、友人とともにヴァルブエナを脅迫。脅迫されたヴァルブエナは2015年6月に警察に通報した。

その後、脅迫者たちは元フランス代表FWジブリル・シセに接触するも、シセはメッセンジャーとしての役割を拒否し、ヴァルブエナに危険を知らせた(シセは起訴されたが後に釈放)。

最終的には、ベンゼマの旧友であるカリム・ゼナティがベンゼマの協力を得て、ヴァルブエナを脅迫するために接触したと検察は見ている。

2015年10月、ベンゼマはフランス代表の練習施設でヴァルブエナに接触。ビデオを公開されるのを防ぐために、信頼できる人物を紹介できると伝えた。後にベンゼマは困難な状況に陥ったチームメイトを助けようとしたと主張したが、「気をつけろ。彼らは相当な犯罪者だ」とヴァルブエナに警告していた。

また、ベンゼマがゼナティに「彼は俺たちのことを深刻に受け止めていない」と伝えていたことが警察の盗聴で明らかになっている。

検察は「俺たち」という言葉が、ベンゼマが脅迫計画に加担したことの証明だと主張している。脅迫未遂の最高刑は、懲役5年と罰金7万ユーロ(928万円)だが、ベンゼマ側は潜入捜査官が不正な方法で自分を事件に巻き込んだと主張。

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ヴァルブエナは出廷する予定だというが、ベンゼマが出廷するかは不明だそう。

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