アメリカの女子サッカーリーグとして知られるNWSL(National Women's Soccer League)。

先日から女子サッカーに関わる指導者によるセクシャルハラスメント、パワーハラスメントの問題が報告されるようになり、大きな話題を集めていた。

複数の訴えが起こされたことから、ノースカロライナ・カレッジの監督ポール・ライリーが辞任に追い込まれたほか、コミッショナーのリサ・ベアードも辞任、理事会によって顧問弁護士のリサ・レヴァインも追放された。

またライリーが以前指揮していたポートランド・ソーンズも、被害者の訴えを握りつぶしていたとされるGMのギャヴィン・ウィルキンソンを休職処分としている。

かつてポートランドや伊賀くノ一FCでプレーしていたMFマナ・シム(現在はハワイのロースクールに在学)は、ライリー氏から性行為を強要されたと訴えているという。

ただ、一方のライリー氏はそれらの疑いについて「申立ての大部分は真実ではない。彼女らと性行為をしたことはないし、飲酒を伴う食事に連れ出したこともない」と反論している。

これらの状況を受けて先週末の試合はすべて延期され、リーグや協会、FIFAによる独自の調査がスタートしていた。

そして水曜日に試合は再開されたのだが、行われた3つのゲーム全てで抗議活動が行われた。

【動画】試合のキックオフ直後、両チームの選手が試合を中断。抗議と連帯の意を示す

キックオフから6分が経過したところで中断され、両チームの選手がセンターサークルで円陣を形成。性的虐待を訴えた選手との連帯を示した。

「マナ・シム、サイニード・ファレリー、声を上げるために6年間に渡って戦ってきたすべての人々を讃え、選手たちはセンターサークルで1分間連帯する。

ファンの皆様には、我々とともに沈黙して思いを馳せていただければと思う。あまりにも多くの人が、あまりにも長い時間口を閉ざすことを求められてきた。その痛みと不快な思いに共感してほしい。

このリーグとこのスポーツを取り戻すために、一人ひとりに何が求められているかを考えていただけたらと思う」

NWSLの選手組合はこのような声明を発表し、この抗議活動が一人ひとりの考えるきっかけになることを願うと語っている。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい