バルセロナは水曜日に2020-21シーズンの会計を発表した。
営業支出が前回よりも19%増加し11億4000万ユーロ(およそ1468億円)となった一方、収益は4分の1ダウンして6億3100万ユーロ(およそ812.5億円)に。
そのため2020-21シーズンの損失はおよそ4億8100万ユーロ(およそ619.4億円)と莫大なものに。そのうち新型コロナウイルスのパンデミックによるものは9200万ユーロ(およそ118.5億円)に過ぎなかったという。
3月の会長選挙後に経営最高責任者(CEO)となったフェラン・リベルテルは、クラブは普通ならば破産している状況だと説明した。
フェラン・リベルテル
「今年の3月にこのクラブへと来たとき、もはや厳密には破産している状態だった。もしPLC(公開有限会社)であれば、すでに解散していただろう。
キャッシュフローはなく、給与の支払いも大変だった。債務や将来の負債も13億5000万ユーロ(およそ1738.4億円)に達しており、借り換えが緊急に必要だった。
2016年から2020年の間に、ユヴェントスの総給与と同じ額の人件費増加があった。これは補強と契約更新が原因だ。
それは高額なものだった。将来の支出を増やしてしまうロイヤリティボーナス、契約満了を迎えたときのプレミアムなど、新しい報酬の概念を含んだものだ。
今季も同じ選手たちが維持されていたら、給与額は8億3500万ユーロ(およそ1075.2億円)に達し、それだけで収益の108%に達していた。
そしてこれらの補強作戦は過去数年間で異常な額の仲介手数料を生み出していた。以前の経営陣は選手にお金を払えるかどうかを全く考えていなかったのだ。
例えばグリーズマンは急いで契約された。取引を行うためには8500万ユーロ(およそ109.5億円)が必要だったが、それは支払うことができないと後に気付いたのだ。
我々はまだ丘を超えたわけではない。さらに支出を減らさなければならない。ただ、選手たちとの契約は進んでいる。
ペドリとアンス・ファティとは契約延長に向けた交渉が進んでおり、夏のマーケットでの売却によって2000万ユーロほど使える額は増えた。その中で補強は可能になる」
普通の会社であれば、バルトメウ氏が会長を務めていたころにはすでに破産している状態だったとのこと。
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