カタールの政府系投資ファンドによる巨額の資本が注入されたことで、世界トップクラスのビッグクラブに成長したパリ・サンジェルマン。
まさにサッカー界最大のシンデレラストーリーを描いているクラブであるが、その後に続きたいという人物が現れたようだ。
『RFI』によれば、それを申し出たのはカンボジアの王子であるノロドム・ラビチャックだという。
カンボジアの王ノロドム・シハモニの異母兄弟であるノロドム・チャクラポンの息子に当たる人物で、現在フランスに在住している47歳だ。
彼は1975年にクメール・ルージュの弾圧を逃れてフランスのクレテイユに亡命しており、今も両国の間で良好な関係を保っている。
現在彼はASサンテティエンヌの買収に動いていることを公式に明かし、長期的な投資を行うと宣言したという。
ノロドム・ラビチャック
「サンテティエンヌの買収を正式に申請したのは事実だ。私のビジネスネットワークのおかげでサッカーの世界と出会うことが出来、数ヶ月前からサンテティエンヌのプロジェクトについて調べてきた。
私はサッカーに情熱を注いており、フランスリーグ、そしてフランス代表チームを応援してきた。そして国の重要なクラブであるサンテティエンヌに特別な愛情を持っていた。
目標は、クラブがフランスとヨーロッパのサッカーでふさわしい立場に戻ること、サンテティエンヌで働く人々の世話をすることだ。
私はいつもサッカークラブのオーナーになることを夢見ていたし、そのチャンスは私が大切に思っているクラブで訪れた。それが可能になるためにあらゆることに取り組むことを決めた。
いくつかの堅実な経営パートナーを連れてきている。それは時が来れば明らかになるだろう。
お金を儲けるためにくるわけではない。長期的に投資し、サンテティエンヌを世話したい。
サンテティエンヌをプロモーションし、アジアでフランスリーグを宣伝したい。特にカンボジアで。そしてアカデミーを成長させることによって。
そうすればサンテティエンヌという街も海外に広めることができる。私の野心は国内的かつ国際的である、入札が進むことを願っているよ」