先日から大きな話題になっているワールドカップ隔年開催構想。FIFAの国際開発チーフディレクターであるアーセン・ヴェンゲル氏が提唱し、FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏も支持するものだ。
国際大会を整理した上で、ワールドカップを2年ごとの開催とし、EUROやコパ・アメリカなど大陸選手権も隔年で行い、毎年ビッグイベントを夏に配置することを目指している。
ただ、欧州サッカー連盟(UEFA)はそのアイデアを支持していないようだ。アレクサンデル・チェフェリン会長は『Times』のインタビューに対して以下のように話し、ボイコットもあり得ると指摘した。
アレクサンデル・チェフェリン
「UEFAはその大会に参加しないことを選択できる。そして知っての通り、南米サッカー連盟も同じ立場にある。そのようなワールドカップで上手くやればよい。
私はそのようなことは実現しないと考えているよ。なぜならば、サッカーの基本的な原則に反しているからだ。
毎年夏に1ヶ月間のトーナメントを行うのは、選手にとっては虐待のようなもの。これではサッカーを殺してしまう。
しかも、それでは女子ワールドカップやオリンピックと真っ向から競合するものになってしまう。
ワールドカップは4年に1回しか開催されないという事実において価値が担保されているのだ。
彼らは我々と事前に相談しなかったし、電話も来なかったし、手紙も届かなかった。メディアを通して聞いただけだ。残念に思うね」
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偶数年にワールドカップ、奇数年に大陸選手権というスケジュールでは強豪国の選手が一切休暇を取れないという点、そしてオリンピックと競合する点を懸念しているようだ。