深刻な財政難と厳しいサラリーキャップのためにリオネル・メッシを放出しなければならなかったバルセロナ。

ジョアン・ラポルタ会長は「現時点の負債は13.5億ユーロ(1736億円)。非常に憂慮される財政状況にある」と述べた。

『Mundo Deportivo』 などによれば、ジョゼップ・バルトメウ前会長とネイマールについての話もしていたという。

バルサとネイマールとの法廷闘争は先日和解に達した。バルトメウ前会長はバルサがネイマールに1670万ユーロ(21.4億円)を赦したとしていたが、ラポルタ会長はそれを否定したとのこと。

ジョアン・ラポルタ(バルセロナ会長)

「国営のクラブと競争するために、クラブの給与総額が爆発的に増えたというのは事実ではない。

ネイマールの移籍金2.22億ユーロ(285億円)を給与や償却に無駄遣いしてしまった。

クラブの移籍方針がとにかく酷かった。

我々がネイマールに1670万ユーロを赦したというのも嘘だ。

バルトメウはネイマールの取引でバルサのイメージにダメージを与えた。ウソまみれだったからだ。

(会長再選後)我々はネイマールとバルサが抱える4件の未解決事件を知った。3件の労働争議と1件の民事訴訟だ。

最初の労働争議はバルサが勝訴した。それは670万ユーロだったが、控訴したネイマールは4300万ユーロをバルサに請求してきた。

ネイマールがバルサを訴えた2件目の訴訟はバルトメウ時代の給与不払いで、それは450万ユーロになる。

3件目はネイマールが650万ユーロの損害賠償を請求したものだ。

4件目はネイマールの損害賠償に対して、バルサが1020万ユーロの民事訴訟を起こしたもの。

ネイマールが控訴審に勝訴したため、この訴えは労働裁判所に持ち込まれたが、バルトメウら前経営陣の不作為で時効になってしまい、1020万ユーロは請求できなかった。

バルトメウの手紙が言うように我々はネイマールに1670万ユーロを赦すことはしていない。

自分たちのリスクを考慮して、我々は(請求を)放棄するのが最善だと考えた。

当事者が請求権を放棄するという合意に達したことでリスクを相殺することができた。

ネイマールが放棄した5300万ユーロに比べて、こちらは670万ユーロのリスクだ。

バルサの利益にとってもいい合意だと思う」

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ネイマールの取引を含めバルトメウら前経営陣のクラブ管理が滅茶苦茶だったと主張していたようだ。

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