アリレザ・ビランヴァンド

現所属:ボアヴィスタ

これまで所属したクラブ:ナフト・テヘラン、ペルセポリス、アントワープ

イラン代表の守護神であるアリレザ・ビランヴァンド。世界屈指のスローイングを誇るキーパーとしても知られ、その肩は相手ゴール前までボールを送れるだけのパワーを持っている。

彼は貧しい遊牧民の家族の下で生まれ、長男として子供の頃から羊飼いとして働いていた。12歳のときにはサラビアスという街に移住し、地元クラブでストライカーとしてプレー。しかしGKが怪我をしたとき代わりを務めたことで、自身の天職を見つけ出した。「俺はGKとして生きる」決めた彼に父親は強く反対し、グローブなどの道具を引き裂かれたこともあったという。

ビランヴァンドは自身の夢を叶えるために親戚からお金を借り、バスで単身テヘランへ。その車内でなんとサッカーのコーチと知り合い、そのクラブに加入した。ただお金も寝る場所もなかったため、当初はホームレスのように生活。洋裁や洗車、ピザ屋、清掃など様々な仕事をしながら家を転々としたそうだ。

洗車の仕事をしているときにはなんとあのアリ・ダエイの車を担当することがあったという。同僚には「アリレザ、彼にキャリアを助けてくれるよう頼むべきだよ」と言われたものの、自分の立場の恥ずかしさからそれができなかったとか…。