今季のイタリア・セリエBで2位に入り、1部昇格の権利を獲得することに成功したサレルニターナ。
しかし、その手にしたはずの昇格権が取り消される可能性が高まっているという。
サレルニターナのオーナーを務めているのはクラウディオ・ロティート氏。彼はセリエAのラツィオも所有している人物である。
イタリアでは同じカテゴリのリーグに同じオーナーのクラブが所属することを禁止しているため、ロティート氏はサレルニターナを売却しなければならない。
また、しかもその売却先については「4親等以内の親族」では不可能となっており、原則的に関係が遠い人物でなければいけない。
ロティート氏はこの問題を解決するためにサレルニターナを白紙委任信託(個人の資産管理を専門家に委託し、投資先を選択するに当たって所有者の意思が介在しないようにすること)に譲渡するというプランを協会に提出していた。
しかしその「4親等以内の親族」への売却を禁止するルールがネックとなり、白紙委任信託も認められなかったという。
『Gazzetta dello Sport』によれば、ロティート氏の弁護士は「心配していない。協会はいくつかの説明を必要としており、我々はそれを提供する」と答えているという。
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ただこの問題の解決締め切りは今週土曜日に迫っている。もしそれまでにサレルニターナの昇格が認められなければ、ベネヴェントが大逆転でセリエAに残留することになるようだ。