――新しい広告枠を作ったのもそのことを考えて。

はい。看板の1社がどこかの会社から自分たちの会社になったのではフロンターレとしてはプラスマイナスゼロです。

それに、社内にも「社長の道楽」でフロンターレにお金を出している、となっては悪い影響を生んでしまいます。そこで映像にロゴを入れることを思いつき、私自らプレゼンを行いました。

――映像制作の世界で映画やドラマでもない限り制作会社のロゴはでませんよね?

裏方なので、これまでもどの映像を手掛けたかというのは言えない部分がありました。

でも、フロンターレの選手紹介でロゴが流れれば、それを見た大人たちが「僕らの応援しているチームの映像はエレファントストーンが手掛けているんだ」とちょっとは思ってくれるかもしれません。その中には広報だったり、経営判断の権利を持つ人もいるでしょう。そうした人たちが映像を作ろう、となった時にエレファントストーンに頼んでみよう、となれば良いなと思っています。

実際に僕も、お菓子を買うならロッテ、充電器などガジェットを買うならAnkerと、フロンターレのパートナー企業がまず選択肢に入ります。

――応援しているチームがより強化資金を得て、さらに自分たちもプラスになるということですね。ちなみに、スポンサーになって一番うれしかったことはなんでしょう?

会社の10周年記念に中村憲剛さんがビデオレターを送ってくれたことです(笑)。また、サポーターの方がSNSで好意的に反応してくださったり、初めて弊社のロゴがスタジアムで流れたあとに拍手をしてくれた時もすごく嬉しかったですね。

――ありがとうございました!

※創業10周年を記念してクラブから贈られた特製ユニフォーム。川崎フロンターレの試合では映像にも注目したい。

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