今月始めからしばらく、「中国のサッカークラブのオーナーが、100kg超えの息子を選手としてプレーさせた」というニュースが話題になった。
中国の甲級リーグ(2部)を戦っている淄博星期天を保有している実業家が、126kgと太った息子に10番のユニフォームを与えてプレーさせた…というものだった。
その写真や動画では、青いユニフォームを着てコーナーキックを蹴る男性が映し出されていた。その体系はまるでサッカー選手とは思えぬ腹をしていた…。
そして、それはオーナーが息子を『何世华』という名前の選手として無理やりプレーさせたからだ…という報道だった。
それとともに『何世华』と描かれた赤いユニフォームを着用した10番の選手がピッチに入る場面、そして『何世华』という記載がある選手のバストアップ写真も付けられていた。
しかし、もちろんここまで書けば違和感を感じるはず。『何世华』という選手が交代で入る場面では赤いユニフォームを着ているが、プレーしている写真では青いユニフォームになっているのはなぜなのか?
中国のメディアによれば、その理由は「海外プレスによって別々の人物の情報がなぜか組み合わされてしまったから」だそう。
まず、青いユニフォームを着ている体重126kgの選手は、2019年に行われた吉林百嘉の試合で撮影されたもの。クラブに多額の投資をした徐光南という富豪がピッチに入ってプレーした場面であり、今回の『オーナーの息子』とは全く関係がない写真だった。
そして、今回プレーしたのは淄博星期天のオーナーである何世华という人物であり、こちらは特に体重が126kgもあるわけではない。
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彼がオーナーでありながら今季から10番を背負って選手としてプレーしているのは事実であり、このようなケースがいくつかあったことも確かであるそうだが…。今回は中国以外のメディアで「選手の取り違い」によってなんとも不思議なニュースとして流されてしまったようだ。