欧州スーパーリーグからの脱退を表明したアーセナル。
クラブは声明のなかで謝罪したが、ファンは最大株主であるスタン・クロエンケ氏への反発を強めている。
アーセナルサポーターたちはエミレーツ・スタジアムに集結すると、「クロエンケ、出ていけ」とのバナーを掲げて抗議活動を展開しているのだ。
【動画】クロエンケ、出ていけよ!アーセナルファンの怒り爆発シーン
クロエンケ氏は73歳のアメリカ人実業家。彼の会社「KSB」はアーセナルだけでなく、NFL、NBA、NHL、MLSなどのスポーツチームも実質的に保有している。
そうしたなか、デイヴィッド・オーンスタイン氏が『Sky Sports』でこんな話をしていた。
デイヴィッド・オーンスタイン
「クロエンケたちには批判に対する抵抗力がある。彼らには効かない。
彼がNFLチームを全く別の都市に移転させた後のアメリカでの報道を見てみればいい。
アーセナルはNFLロサンゼルス・ラムズとともに“目玉”になるだろう。
彼らはどこにも行かない(出ていかない)」
「KSB」は1995年にラムズの株を購入し、2010年に完全なオーナーになった。そのラムズは2016年に本拠地をセントルイスからロサンゼルスに再移転している(22年ぶりのLA復帰)。
ミズーリ州はラムズを引き留めるためにセントルイスに11億ドル(1186億円)をかけたスタジアムの建設をオファーしていたそう。だが、ラムズは財政破綻につながるとして拒否。LAに再移転したのだが、セントルイスのファンからは怒りを買った。
そういった批判や抗議に慣れているクロエンケたちが“目玉”であるアーセナルを手放すことはないだろうということのようだ。