ラ・リーガ第29節、カディス対バレンシア戦で驚きの出来事があった。
試合途中にもかかわらず、バレンシアの選手たちがプレーを止めてベンチに引き上げたのだ。
事の発端は、バレンシアDFムクタル・ディアカビと相手DFカラとの接触。ディアカビはプレーを放棄して相手に詰め寄るほど怒りを見せており、イエローカードを提示された。
だが、彼は相手から人種差別的な発言があったと訴え、バレンシアの選手たちはディアカビを支持してピッチから去ったのだ。
【動画】激怒!ディアカビがキレて、バレンシアが引き上げた前代未聞シーン
その後、ディアカビは自ら交代を求めたそうで、試合は彼がいない状態で再開された(カラも前半のみで交代)。
2-1で敗れた試合後、バレンシアDFホセ・ガジャは試合を再開させた理由を説明。『Movistar』によれば、「彼は人種差別的に侮辱されたと言っていた。プレーに戻ったのは、勝点3以上を剥奪されるかもしれないと言われたからだ。彼は落ち込んでいた。とてもひどい侮辱だ…僕らは彼とともに死ぬ」と述べていたそう。
また、バレンシアによると、ディアカビ本人もチームにプレーを再開するよう頼んだという。
バレンシアは反人種差別の声明を出しているが、カディスのアルバロ・セルベラ監督は「カラは相手を侮辱したことはないと言っていた。私は自分の選手を信じている」と述べたとのこと。