3月31日に行われる予定となっているワールドカップ2022・ヨーロッパ予選のスペイン対コソボが、開催できるかどうかが不透明な状況になっているようだ。
『lavanguardia』によれば、コソボサッカー連盟は火曜日に「スペインとの対戦を拒否する」という声明を発表したという。
その原因はスペインサッカー連盟がワールドカップ予選の準備会議を行ったあと、コソボのことを「領土」と表現したためだという。
コソボ共和国は2008年にセルビアからの独立を宣言し、2016年からFIFAとUEFAによって正会員として承認されている。
ただ、世界的には国連参加国のうち93カ国が承認している一方、セルビアなどの85カ国が未承認であるため、独立国であるかどうかは世界的に一致した見解が得られていない状況だ。
なお、カタルーニャ独立問題などを抱えているスペインはその非承認国の一つであるため、同国の政治的にコソボは「セルビアの1領土」という扱いになる。
しかしコソボ側はそれに反対の意向を示し、今回スペイン側へと抗議するとともに、他の国と同じく独立国として扱われない限りは試合を拒否すると訴え、UEFAに保護を求めたとのこと。
スペインは今月のインターナショナルマッチウィークでギリシャ(25日)、ジョージア(28日)、コソボ(31日)との対戦を控えている。