マイケル・オーウェン
身長：175cm
マイケル・オーウェンは2000年代を代表するフットボーラーであり、元祖ワンダーボーイ（神童）と呼べる存在だ。
その経歴は輝かしい。
リヴァプールでデビュー後、弱冠18歳でプレミアリーグの得点王に。シーズン終了後の1998年夏には、ワールドカップ・フランス大会に出場し、決勝トーナメント一回戦のアルゼンチン戦で今なお伝説として語り継がれるゴールを決めた。
泥臭さが似合わない、爽やかで端正な顔立ち。影をも踏ませぬスピードで軽やかに、颯爽とゴールに迫り、抜群の決定力でゴールを陥れる。
そんな誰もが好印象を抱く彼をメディアが放っておくわけがなく、インターネットの発展やビデオゲームの流行という時代背景もあり、彼の存在はサッカー人気の世界的な爆発を大きく後押しした。
（オーウェンとエリザベス女王）
一時期までの彼のキャリアは非の打ちどころがなく、誰もが羨むほど完璧なものだったに違いない。
しかしレアル・マドリーに電撃的な移籍をして以降、その歯車が狂い始める。
リヴァプールのユースから育った彼は、正真正銘クラブ“最高”のアイドルだった。だが退団してその地位を失い、2009年には宿敵マンチェスター・ユナイテッドに移籍したためレッズのサポーターから憎まれる存在にすらなった。
さらに度重なるケガもあり、2013年、かつてあまりに眩い輝きを放っていた青年は、33歳の若さで現役引退。その後の彼は、馬主として活躍する傍らで騎手としもデビューしたりと、数奇な人生を送ってる。
昨今、リヴァプールはクロップ監督のもとで再び黄金期を迎えているが、もし、あの時、オーウェンがレアル・マドリーへ移籍せず、リヴァプールに残っていれば歴史はどう変わっていただろうか。
そんなサッカーファンの妄想が尽きることはない。
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hatena
