昨年までラージョ・バジェカーノの監督を務めていたパコ・ヘメス氏が、なんと人命救助を行ったという。

パコ・ヘメス氏は先週の月曜日、常連となっているラ・コルーニャのアサパテイラ・ゴルフコースで友人とともにプレーを楽しんでいたそう。

しかし、その途中に偶然年配の男性が倒れてしまった現場に遭遇。電話で医師の指示を受けつつ心臓マッサージを行い、蘇生させることに成功したという。

『lavanguardia』によれば、パコ・ヘメス氏はその場面について以下のように話したそうだ。

パコ・ヘメス

「偶然だった。50~60メートル離れたところに男性が倒れているのを発見したんだ。起こったことに気づいて駆け寄った。

周りに人が集まっていたが、彼らはみな年配で、どうしたらいいのかわからずにいた。ただ救急車が来ることを待っているようだった。

私が到着したときには、彼はまさに『死んでいた』。自分にとっても初めての経験だ。ただ心臓マッサージを行うやり方は知っていたし、躊躇わずにそれを始めた。初めてだったけどね。

彼は息をしていない。心臓の鼓動もない。完全に私は打ちのめされていたよ。

電話で繋がった医師からは『心臓マッサージを止めるな、それが唯一の方法だ』と言われた。続けると少しずつ反応が戻ってきた。10秒ごとに腹部が膨らむようになり、生命の兆候を見せてくれた。

彼は今安定した状態にあり、届いているニュースはいいものだよ。

私は非常に誇りに思っており、とても満足している。サッカーとは何の関係もないのに、今ほど素晴らしい幸福と充足を感じたことはない」

現役時代はスペイン代表選手として活躍し、指導者になってからもラス・パルマスやグラナダ、ラージョなどを指揮したパコ・ヘメス氏。

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それにもかかわらず、男性の命を救ったという事実は「これまでの人生で最も誇りに思える出来事」だったようだ。

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