イングランドサッカー協会の試合開発チーフを務めているアンディ・アンブラー氏が、「ユースの選手全員に審判の教育を行う」というプランを持っていることを明かした。
この数年ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が急速に普及してきたサッカー界であるが、審判に対しての暴言や抗議は後をたたない。
世界最高峰のコンペティションであるプレミアリーグでもそれは例外でなく、先日は物議を醸す判定をしたマイク・ディーン主審がファンから脅迫を受けて休養することにもなった。
『The SUN』によれば、かつてあの悪名高いミルウォールで最高経営責任者を務めたこともあるアンディ・アンブラー氏が、以下のようなプランを持っていることを明かしたという。
アンディ・アンブラー
「アカデミーに所属している16歳、17歳の選手全員にレフェリーの教育コースを経験させれば、試合の規則やルールに関する理解や共感が深まるだろう。
私はさらにそれを進めたい。若い選手たちのためのレフェリー教育コースを義務化していきたい。
それは物事の前進であり、それをどのようにやっていくことができるか、プレミアリーグや各クラブと話し合いたいと思う」
サッカーの中でも最も報われない職業と言える審判。イングランドでもそのなり手は不足しており、次世代に向けた若手育成に苦しんでいるという。
もしユースの選手が審判を経験すれば、試合の中での抗議を減らすことに加え、セカンドキャリアとしてのレフェリーという選択肢が増えるかもしれない。