1月21日、湘南ベルマーレがプロスポーツクラブとして日本初となるクラブトークンの発行を発表した。
今回のクラブトークンは、2021シーズンオフィシャルクラブパートナー契約を締結したフィナンシェの提供するアプリ「FiNANCiE」上で行うファンディング&サポーターズコミュニティだ。
既にクラブトークン関連の企画も動いている。第1弾は5月26日開催予定の第16節対川崎フロンターレ戦をスペシャルデーとして、試合前に行うウォーミングアップの見学や貴賓席での観戦など各種特典を販売中だ。
今回はクラブトークンの目的や既存サービスとの違い、トークンを購入する上での注意点などを、湘南ベルマーレ営業の平正太氏 (以下、平)とフィナンシェCEOの田中隆一氏(以下、田中)に話を伺った。
聞き手:河合カエル
写真提供:フィナンシェ
クラブトークンの目的について
---コロナ前のスポーツクラブは、スタジアムに来てもらうことを目的にしていたと聞いています。しかしコロナによって観客の制限が行われ、以前のように人をスタジアムに呼ぶことができません。今回の湘南ベルマーレクラブトークンは、コロナ前のようにスタジアムに人を呼ぶことを目的にしているのでしょうか。それとも別の目的があるのでしょうか。
平:最初の走りとしては後者のほうです。コロナ前は、スタジアムの試合を中心にグッズが売れたりチケットが売れたりというところが、大きな収益源でした。
しかしコロナ下では、入場者数も1/3にまで減少し、やり方を見直さなければならないという想いがあったところで、デジタルを使ってお客様とつながるなにかサービスについてアンテナを張っていました。その中でトークンのお話をいただきました。
ただトークンという言葉自体、耳慣れないところがあるので、最初は分かりやすい形、コロナ前同様試合を中心とした企画を打ち出して広めることにまずは取り組んでいます。
そして両軸として、スタジアムに来られない方にとっても楽しめるような企画と両方やっていけたらなと考えています。