かつてパリ・サンジェルマンの下部組織で育成された経験を持っている元U-21フランス代表DFアントワーヌ・コントが、3年の懲役刑を言い渡された。

当該の事件は2016年12月8日に発生したもの。コントはランスにある自宅で彼女と口論になっていたという。

激しい対立の末に彼女は泣き叫び、助けを求めた。その大きな声を聞いた4名の学生がコントの自宅に駆けつけて喧嘩を止めようとしたのだ。

それに激昂したコントは自宅にあった野球バットを持ち出し、学生グループの1人であった当事19歳のリアム・ジャン氏を複数回殴打した。

彼は頭蓋骨骨折、脳出血という致命的な大怪我を負い、難聴や偏頭痛などの障害が残ることになった。ピアニストを目指していたジャン氏は手にも大きな怪我をしたため音楽を続けることができなくなったという。

『francebleu』の記事によれば、今回裁判に臨んだコントは「自分のやったことは間違いだった」と話したものの、裁判官は「十分な反省を示していない」として今回3年の懲役(2年の執行猶予)を言い渡したとのことだ。

アントワーヌ・コントは2007年に12歳でパリ・サンジェルマンに加入し、2013年のトゥールーズ戦でママドゥ・サコとの交代でプロデビューしたサイドバックだ。

各年代のフランス代表チームでも常に招集されてきた選手で、U-17~21まであらゆるカテゴリで中心に。2014年にはトゥーロン国際大会で決勝に進出し、アリソンやアデミウソン、マルキーニョス、ジョアン・シミッチらが所属するブラジル代表と対戦している。

そしてスタッド・ランスへのローンを経て完全移籍し、2017年からはイスラエルのベイタル・エルサレムに所属していたが、今回1年間の刑務所行きを命じられることになった。

【動画】アントワーヌ・コント、ベイタル・エルサレムでのプレー集

なお、報道によればコント側はこの判決を不服として上訴する方針であるとのこと。

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