9日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン対イスタンブール・バシャクシェヒルは、前半途中に中断されるという異例の事態に。
第4審を務めていたルーマニア人のセバスティアン・コルテスク氏が、イスタンブール・バシャクシェヒルのアシスタントコーチを務めるウェボ氏を指して「ネグル(黒人)」という単語を使ったため、両チームが抗議。
激しく抗議したデンバ・バに対してはレッドカードが提示されたが、両チームが試合再開を拒否してピッチを去り、最終的に中断・延期となった。
この事件はサッカー界を揺さぶるようなものになったが、一方でそれを「過剰に反応している」と感じる方も。
『Daily Mail』によれば、ベンフィカで監督を務めているジョルジュ・ジェズス氏も、今回「ファッショナブル」という単語を使って昨今の風潮に疑問を呈したという。
ジョルジュ・ジェズス
「今日、人種差別はとても『ファッショナブル』なものだ。
一人の市民として、私はやり方を考える権利を持っている。
現在では、黒人に対して何かを言うことは常に人種差別の兆候となる。同じことが白人に対して言われても、それは人種差別の兆候ではない。
このような波は世界中に広がっている。おそらくそこには人種差別の徴候があったのだろうが、何が言われたのかはわからない」
なおセバスティアン・コルテスク氏は「自分が人種差別主義者でないことは、すべての友人や知人が知っている」と『Prosport』に話しているという。
もしUEFAがこの事件を有罪と判断した場合、コルテスク氏にはおよそ10試合の活動停止処分が課せられる可能性があるそうだ。