かつてパリ・サンジェルマンやリヴァプールでプレーしたことで知られるフランス代表DFママドゥ・サコが、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)から謝罪を受けたようだ。

2013年にパリ・サンジェルマンからリヴァプールにやってきたママドゥ・サコは、断続的な怪我に苦しめられながらも守備陣の一角としてプレーしていた。明るい性格もありファンに愛される存在だった。

ところがEUROへの出場を控えていた2016年3月、ドーピング検査によって陽性を示したことで暫定的な出場停止処分を受け、ヨーロッパリーグ決勝とEURO2016を逃していた。

ところが、サコから検出されたのはヒゲナミンという物質で、その時点では禁止薬物リストに載っていなかった(現在は禁止されている)。

そのためサコの出場停止は5月に失効し、UEFAはWADAからの告発を拒否。物質の情報を明確にしないとして逆にWADAを批判した。

ただ世界アンチ・ドーピング機関側はそれを否定する声明を一時発表していたが、それから4年ほどが経過した今、ようやく自分たちのミスを認めたという。

サコとWADAは長らく裁判でこの事件に関して争ってきたが、水曜日に行われたロンドン高等法院での裁判において、WADA側がサコに対して謝罪をし、損害賠償金の支払い義務を受け入れたという。

損害賠償金の額は明らかにされていないが、出場停止処分がリヴァプールでのキャリアを早期に終わらせ、選手としての商業的価値も損なわれた…とされており、『Daily Mail』では「1300万ポンド(およそ17.6億円)にのぼった」という。

なお、ママドゥ・サコは2017年にリヴァプールからクリスタル・パレスに加入し、現在も所属している。

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