ロビン・コッホ

攻撃に目がいきがちなビエルサ・ボールだが、昨季リーズはチャンピオンシップでベストの守備スタッツを記録している。

ただし、そこには若きベン・ホワイトがいた。長身で守備範囲が広く、コーチングとフィードに優れたこのタレントは今夏、熱心な交渉も実らずブライトンへとローンバックしている。その穴を埋めるべくフライブルクからやってきたのが、この男だ。

ナポリがカリドゥ・クリバリの、スパーズ30歳を過ぎたトビー・アルデルヴァイレルトの後釜として狙っていたドイツ人DF最大の長所は、ポジティブトランジションの際に発揮される。

時にアンカーも務めるコッホだが、エアボール、ルーズボールのイーブンな状況はもちろん、インターセプトのトラップないし、いわゆる“出足”を、彼はダイレクトパスで行うことが多い。字面だけ見ても、これはビエルサの求めるスタイルにうってつけのスキルではないか?

ビエルサがかつて率いたアスレティック・ビルバオにおけるハヴィ・マルティネスにも少しイメージが重なるが、最も肝心なことは、プレミアのゲームスピードと、イングランド北部の環境への適応で間違いない。

近い将来、この補強が大バーゲンだったと振り返ることができるか否かは、そこにかかっている。