マーカス・ラッシュフォードは叩かれた。

未曾有のコロナ禍における彼の社会貢献、およびそのキャラクターと功績に傷がつく事は断じてなかったが、彼がポストした「(前略)congrats @LUFC」というツイートは、一定のマンチェスター・ユナイテッドファンの反感を買ってしまった。

一方、時を同じくして極東の島国に暮らす1人のユナイテッドを愛する男は、歓喜の雄叫びを上げていた。

男は、恐ろしく若く、エネルギッシュ、そしてスタイリッシュなあのグループを知っている。彼はかつての“ヤング・リーズ”に魅了され、散髪には雑誌を切り抜いたハリー・キューウェルの写真を、飽きずに持参する始末であった。

キューウェルの甘いマスクには程遠い容姿であることなど微塵も気にしなかったあの頃の少年にとっては、この帰還こそ待ち焦がれた瞬間であった。

私は声を大にして叫ぼう。そして12歳だった私よ、見ているか!

「おかえり、リーズ!」