先日、プレミアリーグの放映権料を支払わなかったとして契約を打ち切られた中国の『PPTV』。
2019~2022年に行なわれる380試合を放送するという約束で5億6400万ポンド(およそ794.4億円)の支払いに合意していたが、そのとおりにお金が届かなかったとのこと。9月3日にプレミアリーグ側が契約の打ち切りを発表した。
しかしながら『SportsMoney』によれば、この打ち切りに対して『PPTV』側は不満を抱いており、プレミアリーグを訴える方針を固めたという。
PPTV
「世界的な新型コロナウイルスの流行は多くの課題をもたらした。それは権利の交渉でより顕著となった。
何度も交渉を重ねた後、PPスポーツとプレミアリーグは権利の価値についての意見の相違を抱えており、合意することが出来なかった。それは残念なことだ。
PPスポーツは合意に従ってプレミアリーグ権利の料金を過払いしたにもかかわらず、その合意はまだ解除されている」
つまり新型コロナウイルスの影響で放送の価値が下がってしまったために払い戻しを要求、合意の再交渉を打診したものの、それが認められなかった…ということだそう。
したがって本来ある権利の価値よりも高い額を支払った…というのがPPTV側の主張だろうか。
なお、PPTVは中国超級リーグの江蘇蘇寧を所有している蘇寧グループの子会社であり、セリエAのインテルとは同グループの企業となる。
英国のボリス・ジョンソン首相が先日Huaweiの5Gネットワークを排除することを決め、さらに香港の住民300万人の亡命を受け入れると宣言したことが、この問題に影響を与えているとも言われている。
今週末に2020-21シーズンの開幕を迎えるプレミアリーグ。『ESPN』ではこんなプレビューもアップされていた。
12日にはフラム対アーセナルのロンドンダービーが行なわれ、南野拓実が所属するリヴァプールの試合も開催される。
しかし、中国ではその放映権を巡っての問題が起こっており、全試合を視聴できるかどうかは不透明になっているようだ。