9日に行われた明治安田生命J1リーグ第9節、セレッソ大阪vsFC東京は0-0の引き分けに終わった。
強豪同士ということで、スコアレスながらも白熱したゲームが展開された一戦。
その試合のなかで、入場制限で観客が少ない今だからこそ聞けるこんなやり取りがあった。
セレッソ大阪のコーナーキックの場面。相手選手と激突して倒れ込んだFC東京の永井謙佑に、山本雄大主審が声をかける。
「永井さん大丈夫? 肩? 肩のどこ? ゆっくりでいいよ、怪我したところだよね前」
永井と言えば、肩の脱臼がクセになっており、今シーズンも昨年末に脱臼した右肩を手術したためピッチで開幕を迎えることができなかった。
そのことを山本主審は理解しており、再発を心配して「ゆっくりでいいよ」と声をかけたのである。素晴らしい!
山本主審は昨年、浦和レッズvs湘南ベルマーレでの誤審が大きな話題となったレフェリー。その一件で試合の割り当て停止処分が科せられ、再発防止プログラムの講習を経て現場に復帰している。
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そんな彼がピッチで見せた今回の対応。審判は試合を行う上で欠かせない存在であり、その“大きさ”を改めて感じさせてくれるシーンだった。