新型コロナウイルスの影響により、多くの国でサッカーリーグが長期間に渡って中断された2020年。
6月末から徐々に試合は再開されてきたものの、スケジュールが非常に過密になったことから、FIFAは「1試合での交代枠を3人から5人に増加させる」というルールを導入した。
FIFAと国際サッカー評議会は、この5人交代ルールについて「2021年7月に始まる大会までは使用できる」と定めており、来季のシーズンでも使用が可能であった。
ところが『BBC』によれば、今回イングランド・プレミアリーグが行なった会議で過半数となる11クラブがこのルールに反対の票を投じたとのこと。
交代枠を2名増加させるというルールが、より選手層が厚いビッグクラブに不当な利益をもたらしている…と考えられているからだという。
『Daily Mail』によれば、賛成したのはチェルシーなど。反対したのはリーズ、WBA、フラムなど昇格組を含めた11クラブだったとのこと。
6月に行なわれた愛媛FC対徳島ヴォルティスの試合では、ハーフタイムに「3人同時交代」が行なわれたことで流れが変わり、大逆転勝利が生まれた。
前半に3失点した愛媛FCであるが、後半に4ゴール!後半アディショナルタイムに勝ち越し弾が決まり、ドラマティックな内容となった。
活用できれば非常に面白いルールであるが、やはりビッグクラブに有利なものであることは間違いない。プレミアリーグではそれがネックになってしまったようだ。